返事もしない「反抗期の子」どう声をかけるべきか 「言葉でのやりとり」にこだわっても解決しない

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心配な気持ちになるとは思いますが、どうぞ、子どもの成長に期待する気持ちを忘れず、根気よく関わってくださいね。

×「ロクな大人にならないよ」

引きこもる子どもを見ていると、この先社会に出てやっていけるのかと、親としては心配でたまらなくなるでしょう。その心配の気持ちから発せられる言葉ではありますが、子どもには脅しのメッセージとして伝わってしまいます。

子どもなりに「将来のこと」を考えているもの

脅される自分は価値がない、と子どもが受け取ってしまわないように、次のような声かけに変換しましょう。

〇「困っていることはない?」

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部屋にこもるという選択をした子どもの気持ちを想像してみましょう。

「このまま部屋にこもっていたい」と考えるかもしれませんが、「このままでいい」と考える子どもはほとんどいません。子どもなりに将来のことを考えているものです。

そんな子どもの気持ちに寄り添って、引きこもるという選択をした子どもを尊重しながらも、できる限りのサポートをするという親の思いを伝えましょう。

子育てにおいて、問題が大きければ大きいほど、「それでもあなたは、素晴らしい価値がある人間だ」と伝えられる機会だと、覚えておいてください。

決して親のあなたが、子どもの言動や選択で、子どもの人間としての価値を下げてしまわないようにしましょう。

このことは、親自身にも言えることです。あなたも子どもも、どんな問題が起きようとも、かけがえのない存在だということに変わりありません。

下村 弥沙妃 小児科看護師、育児アドバイザー

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しもむら みさき / Misaki Shimomura

1977年、三重県生まれ。看護学校卒業後、大学病院の小児科病棟へ就職。勤務経験から、健康状態や環境に左右されない「心の作り方」が大事であり、そのカギを握るのが親子関係だという確信を得る。そこで理想の育児を徹底的に学ぶべく数々の資格を取得。2011年より自己肯定感を高める育児セミナー、カウンセリング、育児相談を開始。評判を呼び、口コ
ミだけで最長2年半待ちのセミナーとなる。2020年に長男がエレクトーンと両立しながら1年で灘中学に合格。しかも入試2か月前のエレクトーンコンクールではセミファイナリスト入賞を果たす。そのやりたいことをしながらも最難関校に合格させたノウハウは幅広い層の親たちに衝撃を与え、さらにセミナーの問い合わせや相談が増えている。次男も難関校の滝中学に合格。現在までに、育児セミナー、個人セッションのほか、公立中学校PTA研修講師、公立小学校特別授業講師、児童発達支援事業所専属心理士など、これまで1万人以上の心身の健康をサポートしている。メディア出演も多数。

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