返事もしない「反抗期の子」どう声をかけるべきか 「言葉でのやりとり」にこだわっても解決しない
【① 乱暴な言葉遣いをする子どもへの声かけ】
反抗期になると、言葉遣いが乱暴になる子どももいます。「一体どこで覚えたのだろう」とか「誰の影響だろう」とか、親は子どもの外側に原因を探しがちです。
しかし、乱暴な言葉を使うと決め、実際に使っているのは子ども自身です。親は、目の前の子どもとしっかり向き合っていく姿勢と覚悟が必要です。
×「親に向かってその言葉遣いは何ですか」
乱暴な子どもの言葉遣いに思わず反応して、このように応戦してしまうこともあるでしょう。でもこれでは、火に油を注ぐようなものです。子どもは改めようとするどころか、余計に乱暴な言葉を使うようになる可能性もあります。
そんな時は、次のように言ってみましょう。
〇「乱暴な言葉遣いを聞くと、お母さん悲しくなるの」
一言、こう言って親は自分のやるべきことに集中しましょう。これは、子どもの人格を否定しないまま乱暴な言葉だけを否定すると同時に、親の気持ちを素直に伝えています。
説教をしたくなっても、この言葉に留めておくことが大切です。
また、こんな時は、親の傷ついた心を癒す、ちょっとしたアイテムを用意しておくのがお勧めです。例えば、子どもの小さなころの写真をスマホの待ち受けにする、こんな時のために隠しておいた好きなおやつを食べる、好きなアイドルの動画を観る、など。このちょっとした工夫だけでも、意識や気分を切り替えることができ、必要以上に傷つけ合うのを避けることができるのです。
「子どもの気持ち」を親の側から代弁してみる
【② 反抗的な態度の子どもへの声かけ】
何かと反抗的な態度を示す子どもに、良い気分になる親はいません。正常な成長過程とはいえ、我慢比べのような毎日に、早く反抗期が終わってほしいと願う親も多いでしょう。
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