返事もしない「反抗期の子」どう声をかけるべきか 「言葉でのやりとり」にこだわっても解決しない

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このような時も、子どもにとっても親にとっても、効果的な関わり方をすることができます。

×「親に向かってその態度は何ですか」

いくら反抗期と分かっていても、理不尽に反抗的な態度を取られると、こうも言いたくなります。反抗期が長期にわたると中には、犠牲を受けているとまで感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、犠牲になっていると感じるのを防ぐことができます。それは、どちらの権利も尊重する親子の関わり方です。これにはテクニックが必要になりますから、次の言葉がけを参考にしてくださいね。

〇「お母さんのことが気に入らないのね」

このように親が子どもの気持ちを代弁することで子どもは冷静になり、自分の気持ちと向き合うことができます。なぜなら、この子どもの心と言葉を一致させる声かけは、親の評価や判断を含まず、ただ子どもの気持ちと誠実に向き合っているからです。そして、反抗したくなる気持ちを、態度ではなく言葉で表出する術を示す手本となっています。

このように、親の対応から子どもが癒され、学ぶことは多いのです。

反抗的な子どもに対してとっさにこの対応をするには、親のトレーニングが欠かせませんが、とても価値のある教育ですので、ぜひ習得していただきたいと思います。

「言葉でのやりとり」に執着しない

【③ 話しかけても無視をする子どもへの声かけ】

×「無視しないの! 返事をしなさい!!」
〇「今日のご飯は何にしようかな」

いくら反抗期とはいえ、話しかけても無視をされるのは、誰だって気分の良いものではありません。思わず、

×「無視しないの! 返事をしなさい!!」

このような声かけをしたくなりますが、子どもの無視にこだわって反撃をすると、言い争いになるのは目に見えています。

この場合、言葉に執着しないことをお勧めします。これまで子どもを育ててきて、こんな時に我が子がどんな返事をするかは、おおよそ想像がつくと思います。では、どんな対応が良いのでしょうか?

〇「今日のご飯は何にしようかな」

言葉でのやり取りにこだわらないのが良いでしょう。コミュニケーションスキルの中で、言葉の占める割合はわずか7%といわれています。言葉が全てではありません。

(イラスト:こげのまさき、出所:『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ: 声かけは、注意が1割 信頼関係作りが9割』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

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