「お小遣いが足りない」せがむ子どもの"かわし方" 子どもはまだ「お金の管理」を学んでいる途中

「あなたの使い方が悪いんでしょ?」という声かけはNGだという(写真:aijiro/PIXTA)
子どもへの「お小遣い」の与え方は家庭の価値観によってさまざまですが、小児科看護師で育児アドバイザーの下村弥沙妃氏によれば、お小遣いに関するしつけは「子どもにとても多くの社会性や教養を伝えられる機会」という側面もあるそうです。
そんな下村氏が提唱する、お小遣いをめぐる子どもとのやり取りを「お金に対する学びの機会」にするための声かけの方法を、同氏の著書『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ: 声かけは、注意が1割 信頼関係作りが9割』から、一部を抜粋・編集する形で紹介します。
お小遣いに関するしつけは「親子で成長する」チャンス
お小遣いに関するしつけは、子どもにとても多くの社会性や教養を伝えられる機会です。お金の扱いから学ぶことはとても多く、親子で一緒に成長していける絶好のチャンスだといえます。
経済の知識、時代の流れなど――複雑で変化し続ける社会の仕組みを、どの程度家庭内で学ぶことができるかは家庭によります。ただ、お小遣いを通して、少なくとも社会生活を営む上で最低限必要な知識と経験を伝えることができます。
お小遣いの与え方や価値観は、ご家庭によって様々です。何歳から与えるか、無条件で毎月与える月額制にするか、家の仕事(お手伝い)に応じて与える賃金制にするかなど、まずはその方法を家族で話し合うようにしましょう。最初は親だけで決めても良いでしょう。
家庭の中の決まり事やルールは最初から完璧にしなくても、使いながら改善を繰り返していくという柔軟性が大切です。本稿では、そんなお小遣いについてのお話をしていきますね。
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