「お小遣いが足りない」せがむ子どもの"かわし方" 子どもはまだ「お金の管理」を学んでいる途中

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ただこれは、子どもの立場になると、「お金があるから使った」という、とてもシンプルなこと。子どもは、「今全てお小遣いを使ったら、次のお小遣いをもらう日までどうなるか」など、まだ起きていないことを想像できるようになるには、たくさんの経験が必要です。

×「お小遣いは計画的に使いなさい」

計画性という考え方は目に見えないので、経験の浅い子どもが理解するには非常に難しいことです。ですから、「目に見えないこと」を「目に見えるようにする」という工夫をお勧めします。

そこで、こんな対応をしてみましょう。

〇「一緒に計画を立ててみない?」

カレンダーやスケジュール帳に、お小遣いをもらう日付や金額、使う予定を書き込むやり方です。可視化することで頭がスッキリしますから、見通しを立てて計画することが期待できます。

ただ、このやり方を実行するには、親子の信頼関係が築けていることが前提になります。

そうでない場合だと、子どもは「また親に言いくるめられるのではないか」と、好意的に話し合いに参加する姿勢が持てないからです。

このように、効果的なしつけを行うには、良好な親子関係が前提となります。日ごろからお互いを尊重し認め合えるコミュニケーションを心がけていたら、しつけはとてもラクになりますよ。

「親の価値観」で子どもの行為を否定してはダメ

【③ お小遣いを全く使わない子どもへの声かけ】

×「ケチな子ね」
〇「使いたいものがないのね」

羽振りのいい子どももいれば、全くお金を使わない子どももいます。これは子どものタイプにもよりますが、あまりにもその程度が極端に偏ってしまっていると、親は心配になるものです。

×「ケチな子ね」

思わずこんな言葉が口から出てしまうこともあるでしょう。

しかし、親の価値観で子どもの行為を否定することは、子どもの健やかな成長に手を貸すとは言い難いので、このような声かけは控えるようにしましょう。

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