「ここに入る数字は?」の答えでわかる思考の仕方 パターン認識はバイアスや思い込みと"紙一重"
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ここまで理解を進めれば、今後、自分の思考をメタレベルで認識して効果的に思考のマネジメントを行う一助となるはずです。説明はかなり抽象的になりますが、まずは図の概略を説明します。
アブダクションとインダクション
思考は、現実世界を情報として受け取り、ロジックやメタファなどで情報の解釈を試みます。解釈にあたっては、過去の経験や記憶・知識を援用し参照して、類似性や法則性がないかなどを模索します。
類似性や法則性などインサイト(洞察)を得たら、それをパターンとして理解します。これによって現実世界の複雑な情報が単純化・抽象化され、「かたち」となって、理解しやすくなります。
パターン認識にあたり、既知のパターンや法則、モデルなどを現実世界に当てはめて解釈する思考は、Technology & Designと相性がよく、インダクション思考に近いものとなります。
一方、現実世界を、今までとは異なる視点や切り口などで解釈し、既存にはない新たなモデル化の可能性を秘めたインサイトが得られた場合、その思考はScience & Artと相性がよく、アブダクション思考に近いものとなります。
インダクションは適用型の思考でアブダクションは発見型の思考です。
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