「ここに入る数字は?」の答えでわかる思考の仕方 パターン認識はバイアスや思い込みと"紙一重"

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(『戦略コンサルのトップ5%だけに見えている世界』より)

いかがでしょう。

パターン認識としては簡単過ぎたでしょうか。ちなみに答えは「1」ではありません。

実はこの問題は「法則」を考えるという思考を捨てなければ、問題作成者が意図する答えにはたどり着きません。思考の切り口を変え、数字を並びではなく、かたまりだと考える必要があります。

「3」と「1」の間に小数点を打つと気づくのではないでしょうか。

有名なクイズなので、答えを知っていた方も多いかもしれませんが、答えは「9」です。知らない人のほとんどは、「1」ではないと言われても気づけません。それほど思い込みは覆しがたいわけです。

パターン認識はバイアスと紙一重

今の思考プロセスを図式化しておきましょう。

(『戦略コンサルのトップ5%だけに見えている世界』より)

パターン認識は、思い込みやバイアスと紙一重です。

バイアスを逆手にとって活かす高等手段もあるのですが、それは別の機会に考察するとして、ひとまずはパターン認識したら常にバイアスの可能性を疑い警戒する慎重さと、認識したパターンをあえて捨てて壊し、新たな切り口で考える大胆さが必要です。

それが思考態度として身につくと、かなりの上級者です。

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