「周囲が気付かない点を指摘」戦略コンサル思考法 トップ5%の考え方を事例に基づき簡単に解説

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思考するビジネスマンの横顔
 トップ5%の戦略コンサルタントの思考には特徴があります(写真:Kazpon/PIXTA)
一流の戦略コンサルタントは、ほかの人が思いもよらなかった視点から真の課題を浮かび上がらせたり、誰も気づかなかった盲点を一瞬で指摘したりします。どうして、そんなことができるのでしょうか。
ボストンコンサルティンググループ(BCG)出身の戦略コンサルタントが、30年以上にわたって積み上げてきた知恵や経験を体系的にまとめた書籍『戦略コンサルのトップ5%だけに見えている世界』から、一部抜粋・編集して紹介します(全3回の3回目)。

「納品1年待ちの商品」をどう見るか

はじめに1つ、ケーススタディを考えてもらいます。

あなたのもとに相談が来ました。相談の主は、超高級ブランドバッグのメーカーです。

バッグの単価は50万円を下らず、平均価格が80万円、数百万円を超える商品も少なくありません。それでも大変な人気を博しており、このブランドのバッグを手にすることが、1つのステイタスとなっています。

バッグは基本的に受注生産で、熟練の職人による手作業で作られています。いまバッグをオーダーしても、すぐその場で持って帰れないどころか、納品まで1年以上かかります。それでも欲しいというファンが多い一方、興味はあるが1年も待たされるならいらないと考え、注文に至らない人も数多くいるのがわかっています。

メーカー側から見れば、機会損失が起きているのは明らかですが、オーダーをした顧客にも潜在的な不満や妥協があると見ています。それをなんとかすべく、戦略コンサルティングの依頼が来たという状況です。

「納品まで1年かかっているこの状況をどう解消し、顧客を増やすことができるか」

さて、あなたならどう考えますか。

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