「テレ東辞めたD」起業成功も会社員を続ける理由 立ち上げた経済メディア「リハック」は大ブレイク

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キャスティングで重視している点について聞くと、高橋さんから興味深い発言が飛び出す。

「ニュースやYouTubeを見て気になった人を取り上げて深掘りしているだけです。その中で視聴者に刺さる人がたまに出てくる。人とは違う視点を持っている方は興味があるし、MCとして重宝します。

あと“摩擦が起きている人”には興味があります。“摩擦”とは、人と違う視点で物事を見ていたり、進めようとしている人によって起きるものだと思うんです。世の中が動くときは常に摩擦が起きます。単なる摩擦の場合もあれば、次の動きに向けた胎動だったりします。世の中の摩擦を見逃さず、摩擦が起きそうなところを察知する努力は結構していますね。“摩擦の青田買い”かもしれませんが(笑)。

石丸伸二さんや斎藤元彦兵庫県知事も、世間で騒がれる前から出演してもらっています」

『リハック』に登場する人物はどこかエッジが利いている印象を受ける。それは世の中が動く前に、摩擦の段階で当事者に話を聞き、深掘りをしているからこそ出てくるものなのかもしれない。

リハック
2024年11月の兵庫県知事選では候補者にインタビュー。斎藤元彦氏の当選の追い風にもなったと言われた(画像:YouTube「ReHacQ−リハック−【公式】」より)

僕はいまだに“サラリーマンゲーム”を生きている

最後、高橋さんに今後の夢について聞いてみた。

「大きい夢はないです。『ABEMA』ではサラリーマンゲームを楽しみつつ、番組制作でちょっとは役に立ちたいです。実はこれって結構大事だと思っていて、『リハック』が他のビジネス動画メディアにない特徴として、プロデューサーである僕がまだ平社員をやっているということがあります。そこに身を置いているので、視聴者と同じ目線でいられるのではないかと。サラリーマンゲームというRPGに真剣に向き合って、全クリしたいです!」

令和のヒットコンテンツメーカーは、今後も世の中の“摩擦”を察知して独自の企画を生み出し、サラリーマンゲームというRPGを生きていく。その唯一無二の生き様が、今後どのようにコンテンツに生かされていくのか、楽しみでならない。

ジャスト日本 ライター

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じゃすとにほん / Just Nihon

ライター、プロレス考察家。1980年福岡県出身、和歌山県在住。プロレスからビジネスジャンルまで、幅広く執筆活動を展開。現在アメブロで「ジャスト日本のプロレス考察日誌」を更新中。 著書に「俺達が愛するプロレスラー劇場 Vol.1」(ごきげんビジネス出版)「インディペンデント・ブルース」「プロレス喧嘩マッチ伝説」(いずれも彩図社)ほか多数。

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