「テレ東辞めたD」起業成功も会社員を続ける理由 立ち上げた経済メディア「リハック」は大ブレイク
キャスティングで重視している点について聞くと、高橋さんから興味深い発言が飛び出す。
「ニュースやYouTubeを見て気になった人を取り上げて深掘りしているだけです。その中で視聴者に刺さる人がたまに出てくる。人とは違う視点を持っている方は興味があるし、MCとして重宝します。
あと“摩擦が起きている人”には興味があります。“摩擦”とは、人と違う視点で物事を見ていたり、進めようとしている人によって起きるものだと思うんです。世の中が動くときは常に摩擦が起きます。単なる摩擦の場合もあれば、次の動きに向けた胎動だったりします。世の中の摩擦を見逃さず、摩擦が起きそうなところを察知する努力は結構していますね。“摩擦の青田買い”かもしれませんが(笑)。
石丸伸二さんや斎藤元彦兵庫県知事も、世間で騒がれる前から出演してもらっています」
『リハック』に登場する人物はどこかエッジが利いている印象を受ける。それは世の中が動く前に、摩擦の段階で当事者に話を聞き、深掘りをしているからこそ出てくるものなのかもしれない。
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僕はいまだに“サラリーマンゲーム”を生きている
最後、高橋さんに今後の夢について聞いてみた。
「大きい夢はないです。『ABEMA』ではサラリーマンゲームを楽しみつつ、番組制作でちょっとは役に立ちたいです。実はこれって結構大事だと思っていて、『リハック』が他のビジネス動画メディアにない特徴として、プロデューサーである僕がまだ平社員をやっているということがあります。そこに身を置いているので、視聴者と同じ目線でいられるのではないかと。サラリーマンゲームというRPGに真剣に向き合って、全クリしたいです!」
令和のヒットコンテンツメーカーは、今後も世の中の“摩擦”を察知して独自の企画を生み出し、サラリーマンゲームというRPGを生きていく。その唯一無二の生き様が、今後どのようにコンテンツに生かされていくのか、楽しみでならない。
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