「テレ東辞めたD」起業成功も会社員を続ける理由 立ち上げた経済メディア「リハック」は大ブレイク
入社後は『TVチャンピオン』や演歌番組のADとして経験を積んでいく。新人時代にさまざまなジャンルの番組に関わったことは、彼にとって大きな財産となった。
「『TVチャンピオン』のAD時代に『ゆるキャラ王選手権』に関わりまして、みうらじゅんさんと真剣に何カ月も向き合うことができたのはいい経験になりました。あと、年末にテレ東は『年忘れニッポンの歌』を放送するのですが、この時期は局内がバタバタするんですよ。ADとしていろいろな演歌歌手や事務所の皆さんと打ち合わせをし、これまで自分が知らない文化や価値観を勉強できて、すごく楽しかったですね」
その後、『ジョージ・ポットマンの平成史』『空から日本を見てみよう』『家、ついて行ってイイですか?』といった斬新な人気番組を手掛け、テレ東の名物プロデューサーとして頭角を現していく。ヒットコンテンツメーカーのバックボーンは、間違いなくテレビ東京時代にあった。
「企画はそうポンポンと思い浮かぶものではないんです。だから僕は企画を作る力よりも、企画が通ったときに実行する足腰が強いほうだと思っています。その足腰は、ADやディレクター時代に人よりめちゃくちゃ働いて培っていったと自負しています」
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『日経テレ東大学』では、あえてアンチテーゼを制作
高橋さんにとって大きな転機となったのが、2021年4月、YouTubeチャンネル『日経テレ東大学』を開設し、制作統括を担当したことである。
「親会社である日本経済新聞から、テレビ東京と一緒に動画事業を立ち上げる企画募集があり、僕が所属していたバラエティーの部署が制作することになりました。『日経テレ東大学』では、政治や経済に興味がない層に届けるためにどうしたらいいのか、その層の人たちに何を伝えるのかということを考えて、日経とテレ東のチームで一丸となって議論しながら制作してきました」
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