「テレ東辞めたD」起業成功も会社員を続ける理由 立ち上げた経済メディア「リハック」は大ブレイク

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「結論として『日経テレ東大学』は終わることになりましたが、僕はまだやりたかった。そうなると、会社を辞めて自分でやるしかないなと。あの時、『日経テレ東大学』が続いていたら……そのときは辞めなかったかもしれません。会社に不満があったわけではありませんから。

18年間在籍したんですけど、テレ東時代は全般的にめちゃくちゃ楽しかったですね。今も『テレ東BIZ』(テレ東の経済メディア)に出ている豊島(晋作)くんや篠原(裕明)さんの動画をたまに見ています。豊島くんは同期で仲がいいですし、篠原さんとも飲みに行くなど、会社を離れてもつながっています。僕はテレ東の自由な社風が好きでした」

そして、制作会社である「tonari」を立ち上げ代表取締役社長に就任、『日経テレ東大学』の後継メディア『リハック』を開設した。しかしなぜ、自社で番組を作れる立場にありながら。「AMEBA」に入社してプロデューサーになったのだろうか?

「バラエティーの制作には巨額の資金が必要で、立ち上げたばかりの会社が自力で作るのは難しい。例えば、地上波ゴールデンタイムの番組を制作するには年間数億円が必要ですし、数千万や数億円の資金を使った番組を制作できるまでには数年かかります。この数年という期間はプロデューサーにとっては致命的です。だからそういう番組はABEMAに入社して作ることにしました。かつてはテレ東で常務を目指してましたけど、今度はサイバーエージェント(「ABEMA」の運営会社)で目指すのもいいし、楽しいかなと思ったんですよ」

リハック
2024年9月には「リハック」の登録者数が100万人を突破した。現在は134万人にもなる(画像:高橋弘樹さんの公式Xより)

世の中が動くときは常に“摩擦”が起きる

現在『リハック』は、『日経テレ東大学』を超えるチャンネル登録者数126万人(2024年12月26日現在)を誇る人気チャンネルだ。

2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆきさん、イェール大学助教授で経済学者の成田悠輔さん、元日本経済新聞エース記者で経済ジャーナリストの後藤達也さんなど話題の人物を次々と番組にキャスティングし、話題を呼んできた。

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