「地方の子のほうがゲームをしている」のは本当? 放課後に1人で過ごす子どもが多い理由とは

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平岩:放課後に学校施設を活用するアフタースクールは、こうした問題の解決策にもなります。ところが、日本では放課後に学校施設を使うことに抵抗があることが少なくないのが現実です。

窪田:それは責任問題が発生するからですか?

平岩:それもあります。放課後に子どもが学校に残っていると、先生たちの責任が増えてしまうのではという懸念があって。そのために学校を使うことを、あまり良しとしない空気があるんです。

ただ、そんな雰囲気があるだけで、実際に法律で規制されているわけではない。むしろ法律や政府は「学校を有効活用しよう」と推奨されています。それに、私たちのような外部の団体にアフタースクールの運営を委託した場合、その管理には先生方はまったく関係しませんので、授業が終われば完全にバトンタッチできます。

アフタースクールで活躍する“市民先生”

窪田:平岩さんが運営するアフタースクールでは、スタッフさんたちはボランティアではなく有償で関わっていらっしゃるんですよね。

平岩:はい。やはり子どもたちが安全で豊かな放課後を毎日過ごす施設を運営するためには、スタッフをしっかりそろえる必要があります。そのため市区町村から委託を受け、1年間の予算のなかで運営しています。

ただ、私たちに限らずその予算はそう多くはありません。保育士さんの処遇が厳しいといわれますが、学童に関わる職員はより厳しいです。

窪田:労働に応じて、適正な対価が支払われることが必要ですよね。1つの学校に何人くらいの職員さんが入るのですか?

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平岩:私たちのアフタースクールでは、子ども10人に対して職員1人のイメージで配置されています。また、職員とは別に、その地域の住民の方などに「市民先生」として参加していただいているのも、私たちのアフタースクールの特徴です。

窪田:市民先生とは面白い。何人くらいいらっしゃるのですか?

平岩:数えきれないほどです(笑)。学校ごとにどんどん増えています。

最初はこちらからお声がけすることもあるのですが、その起点になるのは子どもたちの「これをしたい」「やってみたい」の気持ちです。例えば、「華道を体験したい」という子どもがいたら、その地域で華道をされている人を探して先生になってもらいます。

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