「つまらない夫」40代妻が離婚を決めて掴んだ人生 シェアハウスでリスタート、そして再婚へ

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善明さんにも前の結婚で息子と娘がいるが、それぞれすでに30代40代の立派な社会人だ。早苗さんと再婚してからは「密には関わっていない」という。

老いる暇がない、夫婦だけの美的な生活

共通の趣味である写真に関しては、歴が短い早苗さんが撮影して加工した作品を善明さんは手放しで賞賛している。抽象画も描き始めたという早苗さんはもともと美的センスが備わっていて、善明さんとの出会いで才能が開花したのだ。

「前の夫との結婚生活では、ケンカどころかまともな会話もできませんでした。だから、ケンカができる人と知り合えたのがすごく嬉しかったんです。今では、女性的なところもある夫は双子の片割れ同士みたいに感じています。ケンカもほとんどしなくなりました」

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最近、九州の湖畔にあるマンションを購入したという2人。善明さんが定年後を迎えた後は、神奈川の家を引き払って移住して、写真三昧の毎日を送る予定だ。

子どもや孫に囲まれた老後とは異なる、夫婦だけの美的な生活。住むのは見知らぬ土地だけど、「類は友を呼ぶ」ような面白い出会いもあるだろう。これからの早苗さんと善明さんには老いる暇がない気がする。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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