ひろゆき「日本語が読めない日本人が多すぎる」 フジテレビ、斎藤知事問題「誤読社会」の副産物
強者によるパワハラ、セクハラというのはイメージしやすいので、そんなイメージに合う誰かの話を鵜呑みにしてそのまま拡散する。そういう伝言ゲームをずっとやっているような気がします。
これに対し、「シン読解力」があって、ちゃんと情報を理解することができている人は、「2次情報だけだと情報が足りない」という結論になると思います。
「〇〇だと言われている」「〇〇だと●●さんが言っている」という文章には、誰かがそう言っているというだけで、「事実」は書かれていません。
でも、日本の人たちは、事実がわからないのに、「●●さんが言っているから、これは事実だ」と勝手に決めてしまうところがあります。
フジテレビの問題も、当事者である中居さんも被害女性も、なにも言っていないので、「事実は不明である」としか言いようがないんですよね。
いま日本は、誤読の上に生まれたイメージ形成で、あらゆることが決まってしまう社会です。その原因のひとつとして、学校で「シン読解力」を教えてこなかったことがあるように思います。
間違うような書き方をしたほうが悪いのか
社会全体として「シン読解力」が上がれば、誤解と間違いが減るので、変ないさかいは減ると思います。
ネットでは、「間違うような書き方・言い方をしたお前が悪い」という言い分をよく見ますけど、それって「間違える、頭の悪い側」を肯定する論理なんですよね。
小学校や中学校ならそれでいいと思いますけど、ビジネスの世界では、間違えた側は、損して終わりです。
契約書を誤読して、すべて取られてしまった。でも「契約書にこう書いてありますよね」となれば、裁判所で「間違えるような書き方をしたほうが悪い」といくら訴えても、認めてもらえません。
SNSによって、世の中に「シン読解力」の低い人がこれだけいるんだということがわかったのは、現状把握という意味では、すごくいいことだと思います。あとは、それをどう減らしていくかですね。
日本語は、単語の量が圧倒的に多くて、言語としての難易度が高いので、より「シン読解力」不足になりがちなのかなと思います。
カタカナ語のような新しい単語がバンバン入ってきますよね。フランスは、基本的に外来語を入れないので、単語の量が少ないんです。だから、日本語よりは誤解は少ないと思います。
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