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AI翻訳の誤訳を激減させる日本語文章テクニック 主語・目的語をしっかり書く、期日を明記…

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これだけは覚えておきたい。

日本語と英語で5W1Hが書かれたカード
(写真:makaron* / PIXTA)

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AIの進化によって英語学習の効率性が一気に高まる。
『週刊東洋経済』1月20日号の特集は「タイパ時代のAI英語術」だ。AIを使いこなせるかどうかが、英語をマスターするうえでのカギとなる。
週刊東洋経済 2024年1/20特大号(タイパ時代のAI英語術)[雑誌]
『週刊東洋経済 2024年1/20特大号(タイパ時代のAI英語術)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

生成AIを使った英訳はグローバルコミュニケーションに役立ち、英語スキルの上達にもつながる。ただし、AIが理解しやすい日本語を使わないと誤訳を招いてしまう。

日本語と英語の大きな違いは、文化共有度の高さである。日本人はみんな同じような教育を受けることが多く、一を聞いて十を知る文化だ。聞き手と読み手が意図を推測する言語体系である。

一方、米国は人種のるつぼであり、文化や教育の背景はまったく異なることが多い。共通基盤として持つ情報量が限られるため、「言わなくてもわかる」は通用しない。

「クリスタルクリア」に伝える

つねに言葉による説明が求められるので、簡潔でわかりやすく、「クリスタルクリア」に伝えるのが基本だ。英語圏で開発された生成AIやこれを使った翻訳ツールも同様で、認識されているであろう共通情報や文脈を読み取るのは苦手だ。AIが理解しやすい日本語文章でないと、正しく英訳されないのである。ビジネスメールでAIの英文をそのまま使うと、誤解が生まれたり余計なやり取りが増えたりする。

日本語でありがちなのは、主語を抜いてしまうこと。例えば「あなたにお目にかかるのを楽しみにしています」と書くだけだと、AIは「誰が」なのかわからず、文法上、「Ⅰ」や「We」を入れて英訳する。主語が混在したメールだと相手は混乱するだろう。

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