英語学習にパラダイムシフトが起きた。
英語のカリスマ講師として知られる安河内哲也氏にAIがもたらす英語学習の変化について聞いた。
──AI活用により、英語学習の環境はどう変わりましたか。
私は翻訳ツールDeepLや、英文添削ツールGrammarlyを長く使い、学習者にも利用を勧めてきた。加えて、チャットGPT-4やグーグルのBardなどの登場以降は、生成AIの活用も加えた。学習方法にパラダイムシフトが起きたと実感している。
医学部受験で生体肝移植の進化というテーマに対して、英語300語、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB2(準上級者)レベルの勉強が必要なら、この条件で生成AIに指示を出すと英文が生成される。和訳もできるので、対比しながら学べる。
無駄を省いた学習環境が実現
試験で4択の問題が出されるなら、「この英文を基に選択肢が4つの英語の問題を作ってほしい」と指示すると、例題も生成される。問題や解答のわかりづらい点は「根拠を日本語で示してほしい」と伝えると、表示される。
ディベートを学びたいなら、賛成・反対意見の根拠をそれぞれ希望する数挙げさせることも可能だ。
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