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東大の入試で「ただの知識問題」が問われた驚き 日頃からニュースを見ることで答えがわかる

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オスマン帝国は、トルコ系民族の王朝であり、アジア、アフリカ、ヨーロッパに広大な領土を持っていました。しかし、18世紀以降は帝国内の民族運動が活発化し、それがオスマン帝国の弱体化に繋がってしまいました。

アラビア半島では、イスラム教の中でも特に原理主義的な勢力がワッハーブ王国を建国します。アラブ地域でも民族運動が起こり、第一次大戦でこれを利用しようとしたイギリスはアラブ人の独立国家建設を約束しましたが、一方でユダヤ人にも「民族的郷土」をパレスチナに建設すると約束し、これが現在まで続く火種となっています。

また、第一次世界大戦後には、クルド人自治区の建設案もありましたが、トルコが批准を拒否したため実現せず、現在までクルド人は固有の国家を持たない状態にあります。

イスラム原理主義、ユダヤ人、クルド人。いずれも、昨今のニュースでよく聞く名前ではないでしょうか?

この問題が出題された2019年当時、イスラム系の過激派組織によるテロ行為が国際的に問題視されていました。

「なぜ今このような問題が生じているのか?」という疑問は、誰しもが一度は考えたことがあるはずです。

しかし、実際にそれを調べて、オスマン帝国の歴史にまで遡って考えた人が、いったいどれだけいたでしょうか。東大はこの問題を通して、現在の出来事について考えるとき、その歴史的背景まで含めて考えることができるかどうかを問うているのだと思います。

試験対策では「節目の年」にも要注意

2025年現在も中東情勢は混沌としています。また、祖国を持たないクルド人が世界各国に移住しており、日本でも現地住民とクルド系移民との間でさまざまな軋轢が生じています。

2019年当時、これらの問題は現在ほど大きく報道されているニュースではありませんでしたが、現在のような事態が起こる可能性は十分にありえたということが、この問題からもわかります。

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ちなみに、この問題は「1989年(平成元年)の冷戦終結宣言からおよそ30年が経過した。」という一節から始まっていますが、このような節目の年はニュースで話題になりやすく、さまざまな学校の入試問題で題材になりやすいと言えます。受験生は必ず押さえておくとよいでしょう。

今回取り上げた2問は、いずれもニュースの背景を理解し、深く考える力を問う問題でした。ニュースを学ぶことは単なる受験対策にとどまらず、社会の現状を理解し、未来を考える力を養うことにもつながります。特に東大の入試問題では、受験生にそのような視点が強く求められているのです。

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