東大の入試で「ただの知識問題」が問われた驚き 日頃からニュースを見ることで答えがわかる
受験生の皆さんは、受験で必要な各科目を勉強するだけではなく、日頃のニュースも追っていますか? 『東大生が読み解く ニュースが1冊でわかる本 2025年版』を上梓した東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、受験対策として、時事ネタを学ぶことの大切さを語ります。
東大入試でもニュースが出る
東大入試では、その時々の社会情勢やニュースを取り入れた問題が数多く出題されています。単に知識として暗記するのではなく、ニュースを通じて身近に触れていることで、解きやすさが段違いに変わってくることがあるのです。実際に出た問題を見てみましょう。
① 2024年 東大地理 第1問 設問B
昨年度の東大地理では、「天然ガス」に関する問題が出題されました。この問題の背景には、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、世界的に天然ガスなどのエネルギー価格が高騰していたことがあります。
「天然ガスの価格が高騰している」というニュースを知っていること、そして、さらに一歩踏み込んで「どうして天然ガスが高騰しているんだろう?」「天然ガスってそもそもどういう地域で生産されているんだろう?」と考えてきた受験生にとっては、解きやすい問題だったのではないかと思います。
設問(1)では、地域別の年間生産量のグラフを見て、それぞれの地域を特定する問題が出題されました。
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