中途採用が多いが、勤続年数も長い会社100社 中途採用者を定着させられる企業の特徴

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中途採用人数でみると、3位の学研ホールディングスは2037人(中途採用占有率90.7%、以下同)とランキング中最多だ。専門性や業務の性質を考慮して、塾、介護、認知症などの領域で比較的中途採用が多い。また、地域密着の事業展開をしているため、新卒よりも中途採用の方が柔軟な採用ができるという。

平均勤続年数は、85位のJVCケンウッドが24.7年(57.3%)、21位のヤマトホールディングスが24.1年(75.0%)と長い。

中途採用者を定着させるには

中途採用比率が高い会社は、サービス業や製造業を中心に法令順守の観点から非正規社員の正社員への登用を進めている。さらにニッチでシェアが高い会社は、専門性や経験を評価して経験者を採用し、人材育成の部分でも工夫している。

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たとえばIDECは中途採用者を対象に、年2回のオリエンテーション研修や懇親会を開催している。学研ホールディングスは、オン・ボーディングの中で自社の歴史や企業理念などを理解してもらい、新卒・中途と分け隔てない教育研修を実施しているという。

近年は自社従業員の紹介による「リファラル採用」や一度退職した社員を対象とした「アルムナイ採用」など、中途採用の形も多様化している。しかし、今後は中途採用者を定着させられるか、企業文化を保てるかどうかで企業の真価が問われそうだ。

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