
就活を終えて企業に入社した後のキャリアプランをどのように考えているだろうか。
せっかく入った志望企業なのだから長く勤めたいと思っている人もいれば、転職でキャリアアップしていくことを前提としている人もいるだろう。

転職を前提としている就活生に知っておいてほしいのは、新卒採用がほとんどで中途採用をめったに行わない「中途では入りづらい」企業や、社内に新卒採用出身者(いわゆる生え抜き・プロパー)が圧倒的に多く「中途入社後のキャリアステップが描きづらい」企業があるということだ。
描いたキャリアプランの「ステップアップ先」候補が、中途採用者がほとんどいない企業だった……という事態を避けるためにも、「中途で入社した人が社内にどれくらいいるか」は新卒のうちにチェックしておく必要があるだろう。
『就職四季報 働きやすさ・女性活躍版』では、直近年度の採用者数中の中途入社者の割合と、全従業員中の中途入社者の割合を調査している。
今回は、全従業員のうち中途で入社した社員の割合が10%以下、すなわち新卒入社者が90%超の企業を抽出し、平均年収が高い順にランキングした。
平均年収1000万円超の上位企業は?
1位は三菱商事。国内トップクラスの総合商社だ。平均年収は2090万円。2023年度の単体従業員5421人のうち、中途で入社した人は9%となっている。
ただ、今回のランキングは「全従業員のなかで、入社時に中途採用枠で入社した人の割合」を元にしているため、“今までは中途採用をしてこなかったが、近年中途採用に力を入れている”という企業も入っている点は注意が必要だ。
現に、三菱商事の2023年度の全採用者中、中途入社者の割合は44%となっている。
一方で、3位の日鉄興和不動産は、従業員全体の中途比率が4%、2023年度の全採用者中の中途入社者比率も4%と低水準になっている。こういった企業を志望する場合は、新卒採用枠を狙っていきたいところだ。
『就職四季報 働きやすさ・女性活躍版』では、直近の入社者中の中途採用の割合も3年度分掲載している。
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