「職場の雰囲気がいい企業に就職したい」。これは、就活生の多くが抱く希望ではないだろうか。とはいえ、「雰囲気の良さ」を定量的に測るのは難しい。OB・OG訪問などで1社1社確かめていくにも限界があるだろう。
そんなときに参考になる指標が「新卒3年後離職率」だ。その名のとおり、新卒で入社した社員が、3年後にどれくらい離職してしまったかをパーセンテージで示したデータで、『就職四季報』では毎年独自調査を行い、各企業の「新卒3年後離職率」を掲載している。
厚生労働省が調査している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒3年後離職率は毎年平均30%前後。つまり3年後離職率30%が判断のボーダーラインと言えるだろう。
今回は、さらに条件を厳しく新卒3年後離職率が3%以下の企業について、平均年収が高い順にランキング化した。早速上位企業を見ていこう。
上位に多かったのはあの業界
1位は三井物産。総合商社2位の言わずと知れた大企業だ。2020年4月入社128名のうち、2023年4月在籍者は125名と、かなり新入社員の離職が少ない企業と言える。また、総合商社1位の三菱商事は4%、4位の住友商事は3.9%と、他の総合商社も今回のランキングからは外れるものの低水準の新卒3年後離職率となっている。
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