企業は手元にどれだけ資金を持っているのか。それを示すのがネットキャッシュだ。現預金と短期保有の有価証券の合計額から、有利子負債と前受金を差し引いて算出する。これが多いほど財務的な安全性が高いといえる。本稿は上場企業のネットキャッシュを割り出し、上位300社をランキングにした。
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日本を代表する有力企業が並ぶ
首位は、任天堂の1兆7186億円となった。2位は信越化学工業の1兆5708億円、3位はキーエンスの9404億円という結果だった。以降も上位には日本を代表する有力企業が並ぶ。
長らく続いた超低金利時代が終焉を迎えることになっても、財務が健全であればマイナスの影響は少なくなる。また、将来の成長投資、大型買収、株主還元強化などの余地を残しているという面ではプラスだ。
一方で、ネットキャッシュが積み上がっているということは、手元資金を持て余しているという見方もあることには留意したい。
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