日本の人口は今後どのような推移をたどるのか。本稿では近畿2府5県の274市区町村を対象に、2035年の推計人口の“減少率”が2020年時に比べて大きい順にランキングを作成した(出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」2023年12月22日発表)。
→“減少数”でランキングした『5万人減も「2035年人口減少数」近畿市区町村274』はこちら。
2020年から15年で人口半減の村も
首位は奈良県野迫川村で2020年の総人口を100とした2035年の指数は50.4とほぼ半減が見込まれている。2位は奈良県東吉野村で同56.5。10位圏内に奈良県の町村が8つ入った。
上位は小規模な町村が多いが、人口10万人以上の中では、大阪府堺市南区の指数が77.6と、15年間で人口が約4分の3に減少することが見込まれている。堺市には7つの区が含まれており、堺市全体では大阪府内で面積、人口とも府内2位となっている。東洋経済が発表している「都市データパック2023年版」の住みよさランキングでは、堺市全体で総合426位となっている。
ランキング下位(人口の“増加率”が大きい)に目を向けると、大阪府大阪市の区部が多くを占める結果となっている。
それ以外で目を引くのは京都府木津川市で指数は105.2。府の南端に位置し、大阪、京都、奈良の通勤圏内であることから、新興住宅都市として人口増が続いている。住みよさランキングでは総合212位となっている。
滋賀県守山市の指数は104.4。電車で京都駅まで25分、大阪駅まで55分の距離にあり、ベッドタウンとしても人口が増加。住みよさランキングでは総合112位となっている。