東大生があえて「ChatGPT」を課題で使う納得の訳 宿題で使うのはアリ?教育とAIの向き合い方

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東大 西岡壱誠 ChatGPT
(写真: Supatman / PIXTA)
ニュースでは連日話題でも、学校の授業では導入が進んでいないChatGPT。どのように子どもたちの学びに取り込んでいくとよいのでしょうか。『ぼくたちはChatGPTをどう使うか 14歳から考えるAI時代の学び』を監修した、東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、教育現場でのAIの向き合い方についてお話しします。

読書感想文にAIを使ってしまう子どもたち

みなさんは、子どもが宿題を完成させるためにChatGPTをはじめとする生成AIを使うことを、どのように考えますか?

ここ最近、多くの学校の先生から「生徒たちが、読書感想文や調べ物のワーク・宿題をする際に生成AIを使ってしまうので、困っている」という話を聞きます。

例えば「夏目漱石『こころ』の読書感想文を作ってください」という宿題が出たとしましょう。ChatGPTに「夏目漱石の『こころ』のあらすじと、その感想の候補を作ってください」という指示を出し、それをコピー&ペーストして提出してしまうという生徒がいるわけです。1文字も読まずとも、宿題が出せてしまうので、学校の先生としては困ってしまいますよね。

こういうことが起こりえるため、ChatGPTは使ってはならない、とする学校もあるのですが、生徒からするとChatGPTを全面禁止することに対する反論もあります。

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