東大生があえて「ChatGPT」を課題で使う納得の訳 宿題で使うのはアリ?教育とAIの向き合い方

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例えば、「ネットで調べてもいいから、○○について調べてまとめてきてください」という宿題が出されることはありますよね。

ネットで調べるのはOKだけれど、ChatGPTを使うのは禁止、というのはなんだか矛盾しているのではないか。どこが線引きの基準なのかわからない、という意見もあります。

では、東大生はChatGPTをどのように扱っているのでしょうか?

意外なことに、東大生も高校時代の宿題や、大学での課題をこなす際に、ChatGPTを使用することは多かったようです。

でもそれは、ただ宿題を入力し、コピー&ペーストするというような使い方とは大きく異なります。

東大生はChatGPTをどう活用?

まず、課題を解くいちばん最初の段階で、ChatGPTを使用します。

例えば「第六次産業化とは何か、これまでの発展と今後の展望についても踏まえてまとめなさい」という課題があったとしましょう。

ここでChatGPTを使い、ChatGPT側の意見を聞きます。そうすると、1つの解答例が出てきます。ChatGPTなので、もちろん冗長な部分や調べが甘い部分もあります。その部分はカットしつつ、整理をします。

補足すると、ChatGPTは論理的で完全に正しい文章を出力するのは難しいとされています。膨大な量の文章データから「こういう質問が来たときは、こう答えるパターンが多い」と判断して回答を作っているため、よく読むと整合性が取れていない回答が出力される場合もあるのです。あくまでも、「答えらしきもの」が出力されるわけですね。

しかしだからといってChatGPTがダメというわけではありません。ChatGPTの答えを基盤としつつ、人の手で調べていくことで、課題を完成させることが可能なのです。

さて「第六次産業化の今後の展望」というテーマでChatGPTに聞くと、6パターンくらいの回答例が出力されます。

その回答例をすべて考えるのではなく、いちばん「これは今回の課題の回答として適切なのではないか」と思えるものを選び、それを深掘りしていくことで、自分なりの回答を作っていけばいいのです。

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