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NYタイムズ「なぜ"大復活"できたか」日本への教訓 「売上も株価も急回復」日本企業に足りない点は

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  • 大野 隆司 経営コンサルタント、ジャパン・マネジメント・コンサルタンシー・グループ合同会社代表
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なぜNYタイムズは、こうした大胆な手を打つことができたのか。

「変革の打ち手が必要なのは、そもそも何を実現するためか」が明確だったからこそ、奏功したという点が、DXの観点では重要です。

すなわち、NYタイムズでは「何で(どの商材で)」「どこで(誰で)」「どのくらい」稼ぐのかが明確に定められて、その実現のために大胆な打ち手がとられたということです。

大胆な打ち手の前に、将来の「Xの姿」を描く

「何で(どの商材で)」については、「(デジタルの)有料購読第一のビジネスとして成り立っている」と“The report of 2020 group”2017年1月でも、明確に発信されています。

そして「どのくらい」稼ぐかについては「目標とする数字」も発信されています。

総有料購読者数は2022年に1000万人を超えていますが(これは当初の計画よりも3年前倒しで達成)、これを27年には1500万人にするというのが彼らの目標です。

「英語でデジタルニュースを有料購読する市場は世界で1億3500万人存在し、NYタイムズはその24%を獲得する」という予測もCEOが提示しています。 

DXに取り組みつつも、成果が出ず苦戦している企業では、この「何を実現するために」、つまり将来の「X(トランスフォーメーション)の姿」が曖昧なまま「DX」に着手し、停滞していることが多いと筆者は考えています。

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