閉店発表「心斎橋OPA」ジリ貧→衰退の本質理由 外国人にも日本人にも響かない施設になったワケ

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ということで、筆者はさっそく心斎橋にやってきた。心斎橋OPAは本館と分館(「きれい館」という)に分かれていて、まずは本館へ。

御堂筋沿いに建つ本館は特徴的な外観をしており、一目でわかる。

周辺には大丸やPARCOなど、多くの商業施設が立ち並ぶ。心斎橋の大通りは、ブランドショップが多く立ち並んでいて、東京で言えば銀座といったところ(実際、銀ブラならぬ「心ブラ」という言葉もあったらしい)。

立ち並ぶブランド品店
立ち並ぶブランド品店(筆者撮影)

ファッション感度が高い人が集う街、というわけだ。さらにOPAから少し進むと、古着屋が立ち並ぶアメリカ村もあり、外国人観光客を中心に賑わっている。

周囲の様子からは、OPAが苦境だなんて、とても信じられない。

そんなことを思いながら、中に入ってみる。

ガラガラの心斎橋OPA

すると、びっくりした。人がいないのである。周辺に多く人がいるだけに、そのコントラストが際立つ。目立つのが、空きテナント。そこをとりあえず埋めるようにカプセルトイが敷き詰められている。

筆者は数多くの商業施設の視察を行っているが、最近の空きテナント活用のトレンドは、カプセルトイコーナーだ。それも、看板を付けた専門店でもなく、ただカプセルトイを並べました、的な空間。OPAの中にもそんな場所が多くあって、寂しさが増す。

また、空きテナントがそのままになっているところもある。例えば、6階。ここには、ABCマートがあるだけで、あとはガランとした空間。意図せぬ広場が出現している。

その片隅には、何台かのプリクラマシンがぽつりと置かれており、地元の女子高生グループが数人で写真を取っていた。地方のショッピングセンターに行くと、こんな巨大な空き空間を目にすることがあるが、まさか心斎橋でこんな風景を見るとは。

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谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家

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たにがしら・かずき / Kazuki Tanigashira

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。「東洋経済オンラインアワード2024」でMVPを受賞。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』 (集英社新書)、『ニセコ化するニッポン』(KADOKAWA)、『ブックオフから考える 「なんとなく」から生まれた文化のインフラ』(青弓社)がある。テレビ・動画出演は『ABEMA Prime』『めざまし8』など。

X:@impro_gashira

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