「描くだけ」で劇的変化、仕事が楽になる魔法の図 社会人の新教養「プログラミング的思考」習得術
「プログラミング」という言葉から、専門的な印象を持たれるかもしれませんが、そんなことはありません。「プログラミング的思考」とは、簡単に言えば、自分の意図する活動を達成するためにひとつひとつの要素をどのように組み合わせたらよいか考えることです。
業務改善のための5ステップ
私はこの思考法を独自にアレンジし、「3つの絵」を描くことで業務改善を図るように指導をしています。採用活動を例にとり、詳しい手順を解説します。
「プログラム」とは「こう動いてね」という命令のことを意味します。ビジネスパーソンは「計画」「予定」「手順」などといった意味に変換していただくとわかりやすいでしょう。
採用活動では、まず採用計画を立て、イベント開催や宣伝活動などいわゆるマーケティング活動をし、最後に採用決定のプロセスに入るという手順が考えられます。その手順を、1つ目の絵として図示します。
採用した人材が活躍できていない、すぐに退職してしまうという事実があるとします。すると、最初のステップである「採用計画」に問題がある、という仮説が立てられます。
「採用計画」に焦点を絞り、それがどのような構造で成り立っているかを把握します。今回は、採用計画が「求める人材の定義」「採用活動に使えるリソース」「採用市場の分析」という3つの要素で成り立っていると考えます。そして、これらの要素は関係し合っています。求める人材の定義がしっかりできていないと、リソースの検討もできないし、市場分析もどのような切り口で分析すればいいかがわかりません。構造化した結果を、2つ目の絵として図示しましょう。
採用計画がうまくいっていないという問題は、「求める人材の定義」が明確でない、あるいはそもそもこのプロセスが抜けていることから生じているのではないかと考えられます。
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