「描くだけ」で劇的変化、仕事が楽になる魔法の図  社会人の新教養「プログラミング的思考」習得術

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ステップ⑤ 課題を反映させた新しいプログラムをつくる 

「求める人材の定義」をはっきりひとつのプロセスとして独立させ、最初に必ず行う仕事とします。そうすることで新しい手順を作成し、その通りに仕事を遂行することで業務改善を図ります。新しい手順を最後の絵として図示します。 

(著者作成)

このような「3つの絵」を描く思考法を身に付けることによって、プログラミング的思考はもちろん、業務改善とは何をすることなのかも深く理解することができます。 

「3つの絵」の力で業務改善はうまくいく 

当たり前のことではありますが、業務改善とはこれまでやってきた業務のやり方を変え、もっとうまく業務を進めることです。したがって、次の3つの質問への答えを明らかにする必要があります。 

・いまどのようにやっているの? 
・どこにエラーがあるの? 
・ではどのように変えるの? 

「3つの絵」がこれらの答えになっていることがわかるでしょう。 

実際に、研修の中で「3つの絵」を実践してもらうと、驚くことに、1番目の絵、すなわち「いまどのようにやっているの?」を図示するところで苦労するケースが散見されます。これでは業務改善がうまくいかないのも当然です。 

もしこの記事をお読みくださっている方の中で、従業員の考える力を高めたい、もっと自分で考えて改善提案をしてほしいと思っている方がいたら、ぜひ「絵を描きながら考えなさい」「絵で説明しなさい」と指導してはいかがでしょうか。 

そして、この記事でご紹介したような、業務改善を自らできるような人材に育てたいのなら、「3つの絵で説明しなさい」と指導することを推奨します。先ほどご紹介した3つの質問に答えるよう、要求してもいいでしょう。ぜひ試してみてください。 

深沢 真太郎 BMコンサルティング代表取締役、ビジネス数学教育家

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ふかさわ しんたろう / Shintaro Fukasawa

一般社団法人日本ビジネス数学協会代表理事。ビジネス数学を提唱する人材教育のプロフェショナル。公益財団法人日本数学検定協会主催「ビジネス数学検定」1級(AAA)は日本最上位。これまでに指導した人数は、延べ7000人。「ビジネス数学」の第一人者として確固たる地位を築く。企業研修のほか学生やプロスポーツ選手などの教育研修にも登壇。数学的な人材の育成に力を入れている。著書に『「仕事」に使える数学』(ダイヤモンド社)、『数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(日本実業出版社)など。2018年には小説家としてデビュー作『論理ガール』(実務教育出版)を上梓。

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