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サイゼ「価格据え置きで営業最高益」に見る大変化 逆張り戦略でファストカジュアル化が成功か?

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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連結の業績で見ると、今回の営業利益は、前年同期比13%増の39億円。

特に大きく改善されたのが、国内事業だ。国内営業利益は前年同期と比べ、2500万円から5億円と20倍になっている。一時は国内事業が赤字になるときもあったから、大きな収益の改善がはかられている。

その躍進のエンジンとなったのが、サイゼリヤが取る「ファストカジュアル化」戦略だろう。

聞き慣れない「ファストカジュアル」という言葉だが、同社の公式サイト(沿革のページ)にも登場しており、また「ファストフード」とは異なる位置づけだとわかる(画像:サイゼリヤ公式サイトより)

ファストカジュアルとは、「ファミリーレストラン」と「ファストフード」の間に位置するもので、価格帯としてはファミレスよりも安く、ファストフードより手の込んだ料理を食べられる業態だ。

ファストカジュアル化の要点は3つ

「ファストカジュアル化」の要点は3つ。①低価格路線の維持と②メニュー数の削減、そして③店舗数の増加だ。この3つは絡み合っている。

より安く商品を提供するため、サイゼリヤではメニュー数の削減を行っている。メニューを減らせば、物流効率が上がり、店舗での作業工程が減る。その分、削れる経費を価格に反映させる……というわけだ。

【2025年1月17日13時25分追記】初出時、記載に誤りがありましたので、記述の一部を修正しました。

こちらはサイゼのメニュー表。以前よりも随分減った印象だ(筆者撮影)
とは言え、安さは健在。というか周囲が高くなったことで、安さが際立っている(筆者撮影)

いわば、ファミレスでありつつも、ハンバーガー含む数品だけが提供されるファストフード店に近付いている。

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