「No No Girls」オーディションが示した新たな形 ちゃんみなの「誰も諦めない」プロデュース哲学
SAYAKAは残念ながら5次審査で脱落してしまったが、KOKONAとMOMOKAは最終審査に進出。
公開された動画のなかでも、KOKONAはこのオーディション、そしてちゃんみなと出会ったことでポジティブになれた自分があると吐露していた。MOMOKAもダンスへの苦手意識の克服のため、ちゃんみなからの要望を受け最終審査に向けて必死に努力する姿があった。
「プロ」としての覚悟を求めたちゃんみな
最終審査に臨む10名の候補者に対し、ちゃんみなはまず「プロ」としての覚悟を求めた。
グループであっても、最後は1人で闘わなければならない。そして2万人の観客の前でやるには「プロ」でなければならない。2万人の人生を変えるつもりでやってほしい。そういう旨のことをちゃんみなは言い、一人ひとりに覚悟を促した。
ここも『No No Girls』ならではの特色だろう。当時の段階ではデビューが決まったわけではなく、まだオーディションの候補者にすぎない。しかしちゃんみなは、すでに候補者たちを「プロ」として扱っている。SKY-HIが番組中で使っていた表現を借りれば、候補者たちを「最大限にリスペクト」している証しだ。
候補者への信頼は、最終審査にも表れていた。内容は、2チームに分かれてのグループ審査とソロ審査。ソロ審査では、候補者一人ひとりがちゃんみなのオリジナル曲をパフォーマンスする。
どの曲をやるかは1対1でちゃんみなと面談して決める。候補者がどんな「No」を表現したいか、また歌、ラップ、ダンスのバランスをどうしたいかなど、ちゃんみなと候補者が互いの基本的な考えを伝え、本番での楽曲を決める。ただ、パフォーマンスの具体的な演出は候補者自らが考える。必要ならば歌詞やアレンジを自由に変えてよい。
もちろん、パフォーマンス面などの課題や要望はちゃんみなが本人に伝え、成長を促す。だが根底には、ちゃんみなと候補生の間でどちらが上というようなことはなく、対等な関係性があることが感じられる。
候補者同士の関係性についても同じことが当てはまる。
公式サイトには番外編として、候補者たちのリラックスした姿を映した動画も公開されている。たとえば、5次審査のパフォーマンスを候補者全員で見る動画では、「かわいい」といった感想も飛び交うと同時に、他の候補者の歌やダンスに盛り上がる姿がある。
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