「No No Girls」オーディションが示した新たな形 ちゃんみなの「誰も諦めない」プロデュース哲学

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歌、ダンスだけでなく表情のつくりかたといった点についての感想も飛び交う。ライバルであり仲間。そうして互いに切磋琢磨するポジティブな関係性であることが伝わってくる。

最終審査も「ノノガ」らしく

そして迎えた最終審査。Kアリーナ横浜の観覧申し込み数は収容人員をはるかに超える約5万人に達し、1月11日の審査の翌日にはYouTubeで1回限りの配信もあった(筆者はこちらで視聴した)。

配信は数十万人が視聴し、SKY-HIも自身のXで「同時接続50万人を突破しました!とんでもないことになっています」とつぶやくほど。配信後もXで「#ノノガファイナル」が1位になるなど、関連ワードが軒並みトレンド入りした。日を追うごとに関心が高まっていったことの証しだろう。

最終審査は、これがオーディションであることを忘れさせるようなもので、全体がまるでひとつのライブのようだった。

最終審査のチームパフォーマンス
(画像:ソニー・ミュージックレーベルズ プレスリリース)
最終審査のチームパフォーマンス
(画像:ソニー・ミュージックレーベルズ プレスリリース)

まずちゃんみなのオリジナル曲「Drop」のチームパフォーマンスがあった。それからソロ審査へ。10人の候補者が渾(こん)身のソロパフォーマンスを繰り広げ、思わず感嘆するステージがいくつもあった。

ちゃんみなが掲げた「私を超せるかどうか」という最終審査の審査基準を決して大げさとは感じさせない候補者たちの姿に、アリーナを埋めた観客も敏感に反応し、歓声をあげていた。

ある候補者はポールダンスに挑み、別の候補者はドラマ仕立て、あるいはピアノの弾き語りを交え、といったように、全員が創意工夫を凝らした構成や演出を披露。これまでの審査とは違う顔を見せてくれた。

また原曲のちゃんみなの詞を変えて、そこに自分のこれまでの人生の苦悩、それを乗り越えてのいまの率直な思いを込めていた。これまでの候補者たちの平坦ではなかった道のりを知る観客や視聴者にとっては、感慨ひとしおのものがあっただろう。

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