大人世代にもオーディション番組が"刺さる"ワケ ノノガにタイプロ、「推し活」が人気を後押し

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ノノガ
『No No Girlsオーディション』で繰り広げられた候補者たちのパフォーマンスに魅了される人が続出した(写真:BMSG)

『No No Girls』(ノーノーガールズ、以下「ノノガ」)、さらに『timelesz project』(タイムレスプロジェクト、以下「タイプロ」)とオーディションが相次いで大きな話題になった。

盛り上がりぶりはニュース番組でも取り上げられるほどで、社会現象と言っても過言ではない。いずれにも共通するのが、若者世代だけでなく大人世代も夢中になっていることだ。なぜなのだろうか?

大人世代も夢中になった「タイプロ」と「ノノガ」

「タイプロ」は、STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)所属の3人組男性アイドルグループ「timelesz」の新メンバーオーディション。約10カ月にわたっておこなわれ、今月15日に新メンバー5人が発表された。今後は8人体制での活動となる。

曲の歌詞もまともに覚えてこなかった候補者に対し、メンバーで審査員でもある菊池風磨が言った「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」が「菊池風磨構文」として話題にもなった。また事務所の先輩である木村拓哉がサプライズで現場に姿を現し、候補者たちにメッセージとアドバイスを送ったことも反響を呼んだ。

一方「ノノガ」は、ラッパー、アーティストのちゃんみながプロデューサーとなって新しく結成するガールズグループのメンバーオーディション。昨年から長期にわたるオーディションの末、今年1月にメンバー7人が決定した。「HANA(ハナ)」というグループ名ですでに活動を開始している。

身長、体重、年齢といった条件は一切なく、「ただ、あなたの声と人生を見せてください」というちゃんみなのメッセージは従来のオーディションにはない新しさを感じさせ、多くの共感を集めた。2万人の観客の前でおこなわれた最終審査の生配信動画は、なんと56万人超の同時接続視聴数に達したのがその証しだ。

従来であれば、オーディションを熱心に見て応援するのは、10代20代の若者というのが相場だろう。「タイプロ」や「ノノガ」にもそういう面はある。しかしもう一方で目立つのは、若者世代だけでなく大人世代がハマったことだ。

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