「No No Girls」オーディションが示した新たな形 ちゃんみなの「誰も諦めない」プロデュース哲学

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HANAオフィシャルサイト
GIRLS GROUP AUDITION PROJECT 2024『No No Girls』から誕生した『HANA』。YouTubeでの最終審査公開後、すぐにオフィシャルサイトも開設された(画像:https://hana.b-rave.tokyo/)

昨年来開催されてきたガールズグループオーディション『No No Girls』、通称「ノノガ」の最終選考が1月11日、Kアリーナ横浜で2万人の観客を集めて行われ、デビューメンバーが決定した。

以前、別の記事でも書いたように、この「ノノガ」がオーディションの歴史のなかでもいかに新しく画期的なものだったか、改めて振り返りたい。

ちゃんみな「誰も諦めません、私は」

「誰も諦めません、私は」

オーディションの審査を務めるラッパー、アーティストのちゃんみなが発したこの言葉が強く記憶に残っている。

それは、第5次審査が終了した後だった。第5次審査に合格し、最終選考に残ったのは10名の候補者。ちゃんみなは彼女たちを祝福した後、最終選考がKアリーナ横浜で開催されることを発表した。

だがそれだけではない。発表の場にこれまでの選考で落ちてしまった候補者20名を招き入れ、総勢30名でKアリーナのステージに立つことを伝えたのである。

この場面に、『No No Girls』というオーディションの新しさが凝縮されている。

普通、一度途中で落ちてしまった候補者が、残った候補者と再び同じステージに立つことはない。『ASAYAN』のモーニング娘。は一種の敗者復活からの結成だったが、オーディションのなかで復活したわけではなかった。

それに対しちゃんみなは、最終選考とは別に業界関係者も集まる場で他の候補者にもアピールする機会を用意したのである。しかも、3次審査から5次審査で披露した楽曲を再び同じメンバーでパフォーマンス。つまり、残った候補者と落ちてしまった候補者の混合でのパフォーマンスである。

【写真】反響を呼んだ『No No Girls』最終審査の様子など(9枚)
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