なぜ通信の大物は再エネ業界に飛び込むのか

元イー・アクセスの千本倖生氏の新しい挑戦

「再生可能エネルギーは日本にとって決定的に重要だ」
NTT出身で第二電電(現KDDI)やイー・アクセス(現ワイモバイル)の設立に携わってきた千本倖生氏(73)が8月、再生可能エネルギーの開発運営を行うベンチャー企業、レノバ(東京都千代田区)の代表取締役会長に就任した。通信業界のキープレーヤーからエネルギー業界に転じた理由などを聞いた。

 

――再生エネルギー業界を選んだ理由とは?

これまでやってきたIT(情報技術)と並んで、再生可能エネルギーは日本の将来にとって決定的に重要だが、世界の趨勢に比べて遅れている。風力では中国の方がすごいし、欧州で主要な電力源になりつつある洋上での風力発電は日本ではゼロに近い。手つかずの部分も多く、まだまだ伸びる余地が大きい。

個人的な意見だが、日本では全体的なターゲットが低く、規制当局もオペレーターも根本的な見直しをしなければならない。その意味では、すごく面白い業界に飛び込んだと思う。

収益の桁を2つ上げなければダメ

――レノバはどのような会社か。

CEO以下すばらしい経営陣がいるが、設立から10年を経て(売り上げ規模は)50億~60億円。利益も出てはいるものの、やはり桁を2つ上げるくらいにならなければダメ。幾つもベンチャーを作る経験をしてきた私のような人間がここに加わればすごく良くなるので、一緒にやってくれないかと若手から要請されて引き受けた。実は1年くらい前から社外役員をやっていたので、会社の大きな流れや問題点は把握している。

――アジアなど海外への展開を進めるようだが?

まだ発表できてはいないが、いろいろな面から調査・検討している。発電施設を新しく作ろうということだ。

次ページ数百億円調達を手伝いたい
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ドラの視点
  • 精神医療を問う
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT