「小倉さん、泣いてごらん。今、感情がごちゃごちゃしてて、すごくつらいでしょう。そういうときはいっそ、1回思いっきり泣いたらいいんだよ。そしたらスッキリするから」
この牧野先生の言葉に従って、小倉さんは泣きました。ちゃんと泣いて、感情を一度はっきりと出したことでリセットされたのか、その後勉強に戻ることができたのでした。
さて、この小倉さんの状況と同じように、感情がぐちゃぐちゃでどうしようもない、という受験生の人も多いかもしれません。またこれから受験シーズンになるにあたって、うまくいかない試験や、失敗してしまう試験もあるかもしれません。
そんなときに前を向くためにはどうすればいいのか。今日は、試験でつらいときにどう対応すればいいのかについて、お話ししたいと思います。
感情をはき出してみる
先ほどの話で牧野先生がおすすめしていた方法です。小倉さんの受験のときまで僕はこんな方法があることを知らなかったのですが、牧野先生いわく「受験生によくおすすめしていた方法なんだよね」とのこと。たしかに感情を内側にためこむではなく、はき出すという意味で、涙を流してみるのは有効な手段だといえるでしょう。
その後に多くの受験生にすすめてみたのですが、「不思議と気持ちが整理できてよかった」という人が多かったです。
とはいえ、何人かの受験生は「涙が出ない」「苦しいとは思っているけれど、泣けない」と言っていました。そんな人たちには、「最初はまねでいいからやってみること」をおすすめしています。
涙が出なくてもいい。泣けなくてもいい。目を強くつぶって、目頭を押さえて、声を出してみる。そうすると、不思議と涙が出てきたり、気分が落ち着いたりするのです。
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