これは勉強場所に限った話ではありませんが、試験前だからって特別なことを始めてしまうと、うまくいかない場合が多いです。試験前だからといって無理して家で勉強するのではなく、高校3年間と同じように、あるいは浪人の1年間と同じように、普段と同じように学校や塾で勉強するほうがいいのです。
家の自室では「休む」というルーティンがついてしまっている人も多いです。いつも休んでいるところで勉強しようとすると苦労します。
外でなら勉強するのも全然苦ではないのに、1月に入って家で勉強することが多くなったタイミングで、なんとなく勉強のやる気が出なくなってしまった、なんて人も多いですが、これは完全に勉強場所がいつもと違うから発生している問題です。家で勉強するルーティンがないから、なんとなくやる気が出なくなってしまっているのです。
試験を受けるのは「家」ではない!
外で勉強するべき理由はもう1つあります。それは、試験は外で受けるものだということです。
いうまでもなく、試験は「家の外」の空間で受けます。当たり前ですがこれはとても大事なポイントです。外というのは、周りに人がいて、自分の使い慣れた椅子や机ではない、見慣れない椅子と机で、パジャマや部屋着ではなくちゃんとした格好で、何時間も試験を受けることになります。
「練習は本番のように、本番は練習のように」という言葉は受験以外のスポーツの世界でも使われる標語ですが、まさにこの言葉のとおり、直前期は特に試験本番を意識して勉強する必要があります。本番と同じような練習ができていなければ、練習の意味もなくなってしまうわけですね。
「家で、部屋着で、誰も見ていない空間で」問題を解くのと、「外で、しっかりした格好で、他の人の目線もある中で」解くのとでは、感覚が全然違います。家で過去問を解くのと外で過去問を解くのとで、本当に点数が変わってしまうという人もいるくらいです。であるならば、家ではなく、外で過去問演習をしたほうがいいのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら