短大生が「学科アイドル」になって起きた衝撃変化 「学生アイドル=遊び?学び?」直撃取材した答え

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西短MP学科さくら組のメンバーたち
西短MP学科さくら組のメンバーたちは学内にある特設ステージやスタジオで日々歌やダンスの練習を行っている(写真:筆者撮影)
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福岡県福岡市にある西日本短期大学。そのメディア・プロモーション学科ではアイドル活動を授業に取り入れ、アイドルであることから学びを得ている。曰くこれらを総称して「アイドル力」と表現し学問に取り入れている。
仕掛け人は、同学科学科長の今木清志氏。元テレビ朝日プロデューサーで現在、同大学で教授を務める。
果たして、大学における授業にアイドルは必要なのだろうか。そして本当に学びはあるのだろうか。その本質に迫ってみた。
*この記事の前半:「短大で"アイドル"を学ぶ」現地取材した驚く実態

「芸能の世界で俳優や声優になりたい、あるいは制作側になりたいという学生にとって、アイドルというのはすごくいいんです。それは“表現を学ぶ”学びの場としてのアイドルなんです」

西日本短期大学メディア・プロモーション学科。学科長にして同学科のアイドル「西短MP学科さくら組」のプロデューサーである今木清志氏は、「大学の授業にアイドルがなぜ必要なのか」という問いに対して、こう答えてくれた。

加えて、人前に立って自分を魅力的に見せることが何よりもアイドルならではのものであり、人を大きく変える力があるという。そして、そのスキルは俳優、声優など芸能の仕事で役に立つという。

「もともと恥ずかしがり屋で人前に出られなかったような学生が、アイドル活動を通して堂々と人前に立ち、表現ができるようになったりします。それは普段の授業や生活でも自分の言葉で主張したり、アピールすることにつながります」

なぜ学生アイドルでなくてはならないのか

なるほど、確かに奥手な性格の学生がアイドルをやることによって、これまでなかった自分に出会い、大きく変化するというのは一理あるだろう。ステージを経験することにより、人前に出ることへの苦手意識を克服し、成長が期待できるのはわかる。

しかし、ここでひとつの疑問が生じる。

その経験は何もアイドルでなくてもいいのではないか、ということだ。

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