「芸能の世界で俳優や声優になりたい、あるいは制作側になりたいという学生にとって、アイドルというのはすごくいいんです。それは“表現を学ぶ”学びの場としてのアイドルなんです」
西日本短期大学メディア・プロモーション学科。学科長にして同学科のアイドル「西短MP学科さくら組」のプロデューサーである今木清志氏は、「大学の授業にアイドルがなぜ必要なのか」という問いに対して、こう答えてくれた。
加えて、人前に立って自分を魅力的に見せることが何よりもアイドルならではのものであり、人を大きく変える力があるという。そして、そのスキルは俳優、声優など芸能の仕事で役に立つという。
「もともと恥ずかしがり屋で人前に出られなかったような学生が、アイドル活動を通して堂々と人前に立ち、表現ができるようになったりします。それは普段の授業や生活でも自分の言葉で主張したり、アピールすることにつながります」
なぜ学生アイドルでなくてはならないのか
なるほど、確かに奥手な性格の学生がアイドルをやることによって、これまでなかった自分に出会い、大きく変化するというのは一理あるだろう。ステージを経験することにより、人前に出ることへの苦手意識を克服し、成長が期待できるのはわかる。
しかし、ここでひとつの疑問が生じる。
その経験は何もアイドルでなくてもいいのではないか、ということだ。
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