答えてくれたのは、現さくら組リーダーの松本奈々(まつもと・なな)さん。
実は奈々さんは、中学1年から高校1年まで大分のご当地アイドルとして活動していたライブアイドル経験者だ。
中学、高校という多感な時期にアイドルを経験し、その楽しさも厳しさもわかっている彼女が、なぜ再び大学でアイドルを学び、アイドル活動を行っているのだろうか。
「高校1年まではアイドルをしていて、その後も芸能活動を続けていたんですけど、『自分には芸能の基盤ができてないな』と感じていました。上京を考えていたのですが、そんなときにMP学科を知って『学びたいな』と思ったんです」(2年・松本奈々さん)
ご当地から芸能活動を続けながらも、自身に足りないものを学ぶために西短に来たという、これはある意味、王道なパターンであろう。
では、他のメンバーはどうなのか。
同じく、2年生の森本凛風(もりもと・りんか)さん。彼女の場合は「アイドルになろう」と思ったきっかけが、そもそもさくら組だった。
「私は小さい頃からミュージカルをやっていて、将来も俳優になろうと考えていました。そんなときに西短MP学科の卒業公演を見たんです。みなさん本当にキラキラしていて、そのときに『アイドルをしながら芸能を学ぼう』って思ったんです」(2年・森本凛風さん)
進学のベースにミュージカルがあり、俳優志望ではあるがアイドルから多くのことを学べると感じたという。
ちなみに、森本さんは西短でのアイドル活動を通じて音楽プロデューサー・松隈ケンタ氏プロデュースのガールズグループ「Girls be bad」への加入が決まり、卒業後は同グループで活動しつつ、俳優も続けるという。
ここまで聞くと、なるほど、もともとアイドルでなくとも役者志望の学生など、芸能に興味がある学生が学びにきていることがわかる。
では、肝心のアイドルをやることで何が学べるのだろうか。
「キラキラじゃないとアイドルになれない」と思ってた
「私は自分自身はキラキラできないし、アイドルっぽくできないだろうなと決めつけていたのですが、実際にアイドル活動をやってみて、『その可能性はゼロじゃないんだ』『いろいろな可能性があるな』ってことをアイドルから学びました」(2年・鈴香さん)
そう答えてくれたのは、鈴香(りんか)さん2年生だ。俳優志望で地元、大分から西短へ進学した。
アイドルを実際にやってみなければわからないことがある。他のメンバーも口を揃えて言うのは「アイドル活動の経験そのものが短大での学び」だという。
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