2023年4月、浜口さんは自身のXでニンテンドーDS“1840本”ものタイトルが並ぶコレクションの写真をアップ。
「嫌なことがあっても『まあ家に帰ればDS全部あるしな』ってなる」と添えられた投稿は、またたく間に拡散された。記憶の限りでコレクションが完成したのは、Xの投稿から「2年以上前」だ。
「当時はXのアカウントを開設したばかりで、投稿まではフォロワー100人ほどでした。それが、コレクションの写真をアップしたとたんに数十万のいいね!をいただいて、たくさんの取材も受けて『趣味ではじめたはずが、こうも注目されるものか』とビックリしました」
車で毎日「ニンテンドーミュージアム」のそばを
日本屈指の“任天堂コレクター”である浜口さんは、現役受験生向けの塾で数学講師として働き、2023年4月からは久御山町議会議員の顔も持つ。小中高と地元で育ち、大学時代は東京へ。卒業後、Uターンで故郷へと戻った。
「東京は遊ぶにはいいけど、住むにはきゅうくつで。やっぱり、地元が合っていると思ったんです。農業と工業が盛んな久御山町で町議会議員をめざしたのは、自分の子どもたちのために『この町で生まれてよかった』と、誇りを持てる町を作りたかったから。日中は議員、夜は塾講師の兼業は大変ですが、やりがいもあります」
生まれ育った久御山町は、任天堂のお膝元でもある。宇治市にあるニンテンドーミュージアムは「毎日のように、車でそばを通ります」と笑顔に。そんな浜口さんが、趣味をきわめる“任天堂コレクター”となった背景とは。
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