精神疲労で固まりがちな身体をケアする方法 胸椎や胸骨を柔らかく保つと自律神経が整う
当然、試合ごとのプレッシャーはとてつもなく大きく、精神的な問題、もしくはそれに近い状態にある選手はたくさんいます。
さらにメディアやファンからの期待など、さまざまな要因が選手たちの精神的な負担を引き起こし、それが続いてしまうと精神系の疲労が蓄積されていきます。
プロ選手に限らず、スポーツに本格的に取り組んでいる人であれば、「次の試合に勝たなければ全国大会に進めない」「このタイムを切らなければ予選落ちしてしまう」などというプレッシャーがあるはずです。
このようなとき過度なプレッシャーがかかり、精神的な疲労につながります。
身体が固くなってバランスが崩れる
精神疲労の影響は心理面だけにとどまらず、身体や動きにも反映されていきます。
症状の一例を挙げると、まず胸椎(きょうつい=背骨の一部)が固くなります。交感神経の多くは胸椎から出ており、疲労があると神経の出口や自律神経節など、自律神経が関与する部位が固くなる傾向があるのです。それにより、背骨全体の動きだけでなく、肩甲骨の動きも低下するので、姿勢や動きのバランスが崩れます。
それがなぜ精神疲労につながるかというと、バランスが崩れた状態での「動きにくさ」や「違和感」が感知されるため。いわば、気持ちよく動けるという状態と逆のストレスを感じる状態です。これは精神面の問題が身体に影響を及ぼして調子を落とす、代表的なパターンです。
日本代表として国際大会に出場した選手の例ですが、大会後の身体の状態は特に胸椎が固くなっていることが多いです。それも複数の選手が同じように固くなります。
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