精神疲労で固まりがちな身体をケアする方法 胸椎や胸骨を柔らかく保つと自律神経が整う

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へそ上の固さはお腹の固さが現れる場所としても重点ターゲットですが、自律神経の観点においてもとても重要です。へそ上には、自律神経節という神経細胞の集合体があるからです。

上から順に、腹腔神経節(肝臓、すい臓、胃、十二指腸などの交感神経)、上腸間膜(じょうちょうかんまく)神経節(=小腸、右の大腸、生殖器系などの交感神経)、下腸間膜(かちょうかんまく)神経節(左の大腸から泌尿器系の交感神経)と呼ばれています。どれも「興奮モード」である交感神経に関連しています。

交感神経が過剰に働き続けて自律神経の疲労が蓄積すると、神経節への血流が低下して固まります。

『最強の回復能力 プロが実践するリカバリースキルの高め方』 P.188より

固まりやすい胸椎の状態を整える

この固まりやすい胸椎を整えるリカバリートレーニング「ネコモド」を紹介しましょう。

『最強の回復能力 プロが実践するリカバリースキルの高め方』 P.170-171より

自律神経の影響で固まっていることが多い胸椎の状態を整えます。胸椎は背中の上半分を占める位置にあるので、捻った状態で内側から広げる(背中・胸を膨らませる)ことでより効率的にストレッチがかかるほか、肋間筋を内側から広げる作用も得られます。

うつぶせに近い状態をとることでバランスが安定。さらに片脚を曲げているので上半身の捻りに対して下半身も安定し、力みを抜きやすいやり方になっています。胸椎が固まっている人は多く、トレーニング開始初期はきつく感じるかもしれませんが、継続的に行いましょう。

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