ゆゆきちさんは山梨県で、父親は塾の経営者、母親は専業主婦の家庭で育ちました。
小さいころは人見知りが激しい子だったそうですが、勉強面に関しては地元で負けたことはほぼなかったそうです。
「うちは教育熱心でしたが、放任主義で『勉強をしなさい』と言われたことはありませんでした。ただ、父親の仕事柄、3歳から勉強を教えてもらっていたのがよかったのだと思います。内容を教えるというより、『どう考えたらいいか』という物事へ向かう姿勢を、小さいころから教えてくれたので感謝しています」
全国統一小学校テストで県内1位に
地元の公立小学校に進んでからは、同級生70人のうちずっと成績は1番。その快進撃は学校内だけにとどまらず、全国統一小学校テストでは、山梨県の中でずっと県内1位、全国でも最高9位の成績を記録しました。
成績を見た親から中学受験を勧められたゆゆきちさんは、そこで"日本一"の女子中高一貫校、桜蔭中学校・高等学校を受けることを決意。見事合格しました。
「行きたい学校はなかったですし、中学受験のことも何も知識がありませんでした。桜蔭は、『親が喜ぶから受けようかな』と思って、受けて合格しました。算数の偏差値は80くらいで、苦手科目を考慮しても偏差値70はあったと思うので、判定はよかったです。(ボーダーライン上で)受かるかどうかドキドキする感じではなかったと思います」
こうして桜蔭に合格したゆゆきちさん。しかし、中学に入ってからは成績が下降してしまいました。
「実は進学を機に東京に引っ越ししたのです。私より20歳年上の姉が歯科の開業医をしていて、金銭的に余裕があったので、進学とともに父と母が東京に出てきてくれました。東京で住みはじめたのはよかったのですが、私はマイペースだったので、最初のほうは東京の子たちと一緒に過ごすことに慣れず、周囲と馴染めなかったのが(成績下降と)少し関係があるのかなと思います」
数学は抜群にできたものの、単純暗記が不得意だったため、社会科目がずっと苦手だったと振り返るゆゆきちさん。
東京の生活に慣れることに必死で、部活もしなかった一方、中学校1年生からは鉄緑会に通い始めました。最初は英語を受講し、高校からは数学も受講するようになって、次第に勉強量は増えていきました。しかし、高校に進学しても、依然として成績は最下層のままでした。
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