流行語が「死語」にならず世代を超えて定着する条件 「真逆」「夜ご飯」もかつては一般的ではなかった
父:……それは置いておこう。そういえば「わかりみが深い」って初めて聞いたな。よし、例文だ!
長女:そのまんまなんだけど?
父:今日の長女は反抗的だな。
長女:それは、お父さんが私の分のアイス食べちゃうからでしょ。
父:食べ物の恨みは怖いな。じゃあ、今度ハーゲンダッツを買ってやるから。
長女:ならよし。例文としては、「桜見て感動! 感激! 感涙! まではいかなくても、春になると、ふとお花見したくなるよね」「それな。わかりみが深い」などなど。
父:確かに花見は毎年行くなぁ。
長女:でしょ。こういうときに「わかるわかる」「めっちゃわかる」「大いに共感する」というニュアンスで使うよ。
「食べたみ」の使い方は?
父:他にはあるか?
長女:似たようなものだと「食べたみ」かな。
父:そんなものまであるのか。
長女:これだから昭和は。
父:うるさいぞ。
長女:ちなみに例文は「私が大事にしていたアイス、もうなくなっちゃったな。テストのごほうびとして、なけなしの財産はたいて1週間前から楽しみにしてたのになあ。せっかくテストがんばったのに。アイス食べたみすぎる」。
父:悪かった。ハーゲンダッツ、箱で買ってやるから。……はあ、給料前なのに、つらみ。