掃除機は効果ナシ「餅を詰まらせたとき」の対処法 2年間で高齢者661人が亡くなる、生存率は17%

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息をしているなら、気道が完全には閉塞していない。まずは、咳をするように促すのがいい。これだけで餅による気道がふさがれた状態が解除されることがある。

一方、息をしていない場合は深刻だ。気道が完全に閉塞していることを意味するからだ。呼吸が止まると2分程度で脳にダメージが生じ始め、4~6分程度で元に戻らない状態になる。そして多くは7~10分で命を落とす。

すぐに救急車を呼ぶと同時に、以下の方法を試してほしい。通報するか迷ったら、「#7119」で相談してみるといいだろう。

餅を詰まらせたときの対処法2つ

■餅を詰まらせて、息ができない場合①「背部叩打(こうだ)法」

この場合、周囲の人がまずやるべきことは、患者を前屈みにさせて、肩甲骨の間を手のひらでパンパンと強く叩くこと。これを専門的には「背部叩打法」という。衝撃により、気道を閉塞していた餅が外れることがある。

背部叩打法(画像:YouTube「東京消防庁公式チャンネル」より)

■餅を詰まらせて、息ができない場合②「ハイムリック法」

背部叩打法で詰まりがとれないとき、次に試みてほしいのは「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」だ。1974年にアメリカの医師、ヘンリー・ハイムリックにより提唱された手法で、腹部を圧迫して異物を除去する。腹部を圧迫するので、妊婦や乳児には行えない。

具体的には、患者をうしろから抱え、みぞおちにこぶしを当てたら内側かつ上方向に強く押し上げる。

ハイムリック法(画像:YouTube「東京消防庁公式チャンネル」より)
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