逆に組(プロ)が「売れ残る」可能性もあり、当然だが売れなければ売り上げが減り、賞金総額が減る。売れない場合はプロアマ戦期間の短縮も考えられる。賞金総額が流動的なのはそのためでもある。
倉本副会長は「(この方式は)怖い部分もあります。男子プロの世間での評価がわかってくる」としたが、「ただ、私は今の男子プロはもっと評価されていいと思っていますので、この方式を男子でやる価値はあると思います」と、好評価への期待も込める。
選手たちの反応は
プロ側の意見はどうだったのだろうか。選手に説明会を行って意見を求めた際には、前澤氏のアイデアに選手たちも賛同したという。オークションが人気投票のようになる可能性や、仮に14日間ゴルフをすれば体調面が心配される、といった懸念材料についても、理解、了承したうえで参加するという。
「選手はノーを言える立場にいるので、イヤなら出なければいいということです」と倉本副会長。オークション必至で14日間ゴルフをする可能性がある石川遼も「オレ、やるぞ」と乗り気だったという。
プロアマ戦に参加したプロには「ギャラを出す予定」といい、参加する回数が多いほど副収入にはなる。体調面も考慮して、ラウンドでは通常は使わないカートを使用。長く拘束されがちのプロアマ戦表彰式もなくし、プロの負担を減らすという。
発案・企画した前澤氏は、会見に以下のコメントを寄せた。
「何度かプロアマに参加させていただいていますが、プロの弾道・アイアンの音・グリーン周りの小技、間近で見せてもらえるすべてに毎度感動しております。こうしたプロアマの感動を皆さまにもお届けしたい。お仲間やカップルや家族で気軽に参加していただきたい。
そんな想いから、日本初となる最大10日間のプロアマ戦の開催と参加チケットの一般販売を本大会の目玉としました。プロアマの興行収入を賞金に還元したり、予選カットを廃止して全選手に賞金が出るようにしたり、『経済がしっかり回る大会』を目指し、持続的に男子ツアーを盛り上げていく一役を担えればと思います」(一部抜粋)
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