松山英樹「銅メダル」に沸く五輪ゴルフの未来図 テニスのように「ゴールデンスラム」となるか

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丸山茂樹監督と抱き合う松山英樹
2024年8月4日 パリ五輪 ゴルフ最終日 銅メダルを獲得し丸山茂樹監督とがっちり握手する松山英樹 場所=パリ(写真:東京スポーツ/アフロ)

パリ五輪が終わった。日本は海外大会では最多の金メダル20個、総メダル45個を獲得した。深夜~未明の競技が多かったので、睡眠不足になった方も多いだろう。

ゴルフ競技の日本代表は、松山英樹が男子では初めての銅メダルを獲得し、日本選手団の過去最多メダル数に貢献した。中島啓太は49位。女子の山下美夢有は銅メダルに1打差の4位で終わった。笹生優花は54位だった。

なにより、松山の銅メダルを取ったときの笑顔が印象的だった。2021年マスターズで日本人初のメジャー優勝を果たしたときに匹敵するか、それ以上の喜び方と思ったのは筆者だけだろうか。

しかも、賞金なしで3位。普通のプロのトーナメントなら、まず笑顔にはならず、どちらかというと憮然とするだろう。普段はクールな松山だが、銅メダルを手にした気持ちが表れていた。

ちなみに、賞金はないが、銅メダルの報奨金として日本オリンピック委員会(JOC)から100万円、日本ゴルフ協会(JGA)から600万円の計700万円を受け取ることになる。

パリ五輪での熱戦

競技はパリ郊外のル・ゴルフ・ナショナル(男子パー71、女子パー72)で行われた。フランスオープンという国の最高峰の大会、日本で言うと日本オープン、の会場でもあり、男女とも1日18ホールで4日間、計72ホールの合計スコアで争われた。

芝生とは言えない、伸び放題の野草が生い茂っているラフに入れると脱出は容易ではない。ショット、特にドライバーショットの正確さがまず求められるコースだった。

松山の銅メダルまでのプレーを簡単に。

第1ラウンド、8バーディー、ボギーなしの63で首位に立った。第2ラウンドは68で回り、追い上げたフリートウッド(英国)に並ばれたが首位で前半を折り返した。第3ラウンドでパープレー71とスコアを伸ばせず、首位に立ったラーム(スペイン)に3打差4位に後退した。

最終ラウンド、12番までに6バーディーの猛チャージで優勝争いに入ったが、13番以降スコアを伸ばせず、62の快スコアをマークしたシェフラー(アメリカ)が金、フリートウッドが1打差で銀、さらに1打差で松山が銅となった。

JGAのHPによると、メダル授与式を終えた松山は、「金メダルを目指していて、今日も17番ホールを終えるまでそのチャンスはあったと思います。でも、メダルを取るために前回の東京五輪で(銅メダルプレーオフで)苦労して、それで取れなかったということあるので、今回こうやって銅メダルを獲得できてうれしいです」と話している。

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