筆者が注目したやり取りをいくつかご紹介しよう。
トランプ氏の優先順位は物価引き下げと不法移民問題
特に重要なのは、「私は『国境問題と食料品』で勝利した」という自己認識だろう。つまり有権者は、バイデン政権下で発生した「不法移民問題とインフレ」に腹を立てていた。選挙戦のカギを握っていたのは経済問題であり、それについてカマラ・ハリスさんよりも、トランプさんがより信頼されていたということだ。
となればトランプさんは、不法移民問題に対処するとともに、物価を下げなければならない。何よりアメリカ経済を悪化させてはならないのだ。トランプ次期政権の優先順位はまさにそこにある。関税をあんまり気にしちゃ「負け」ですぞ。
ちなみにトランプさんの「やるべきことリスト」としては、夏の共和党大会の際に打ち出した「アジェンダ47」(第47代大統領の政策課題) がいちばん信頼に足ると筆者は考えている。
ご自分の名前を冠したURLに、以下の20か条の政策がまとめられている。すっきりと「らしい言葉」が並んでいて、ご自分で決めたとしか思えない。あの人、「プロジェクト2025」みたいな分厚い文書は、賭けてもいいけど読んでないですからね。
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