世界が固唾をのむ中、アメリカで第2次トランプ政権が発足した。100日後には何が起きているのか。

1月13日(月)
トランプ氏は危険な世界をより危うくするのか
1月15日(水)
米次期政権とは「エネルギー」を軸に関係構築を
1月16日(木)
トランプ再登板で環境エネルギー政策はこうなる
1月17日(金)
コマツ小川社長「トランプ関税の報復連鎖に警戒」
トランプ関税の脅威、対中で「第三国経由」封じも
1月21日(火)
トランプ大統領が告げた「黄金時代」の自信と過信
「トランプ関税」に加え「原油高」が円安圧力となる
1月26日(日)
ついに始動、「トランプ2.0」の論点を整理してみた(本記事)
1月27日(月)
「トランプ追加関税」を過度に恐れる必要はない
米国「パリ協定脱退」、化石燃料回帰の影響度は?
1月28日(火)
焦点はウクライナ、「トランプ外交2.0」はこう動く
トランプ政権の国内政策は「3つの支持層」が左右
2月7日(金)
トランプが重用「スティーブン・ミラー」の影響力
2月14日(金)
トランプ氏が関税で脅す相手は他国だけではない
2月20日(木)
トランプの横暴で忍び寄る「アメリカ崩壊」の時
3月5日(水)
「会談決裂」が告げるトランプ外交の決定的転換
3月17日(月)
トランプは今の世界に終わりを告げる人物なのか?
3月24日(月)
株価下落もおかまいなしのトランプ氏が止まる時
「アメリカの黄金時代が今から始まる。私はアメリカを第一に考える」。ワシントンの連邦議会議事堂で、2度目となる大統領就任式に臨み、第47代大統領となったドナルド・トランプ氏。就任演説では、「一連の歴史的な大統領令に署名する。初めに南部国境に非常事態を宣言し、軍隊を派遣する」と不法移民の強制送還を表明。自らの主張してきた政策を速やかに実行するとし、実際その直後から立て続けに大統領令に署名した。
移民対策のほか、かねて喧伝していた化石燃料の増産や、温暖化対策の枠組み「パリ協定」からの脱退などが、就任初日から次々と打ち出された。ハネムーン期間とも呼ばれる政権最初の100日、「DAY100」で大統領令を武器に、一気に自らの色へと政策を染め上げるとみられている。
関税引き上げに強い意欲
「第2次トランプ政権の政策の特徴は、保守派の伝統的な政策である『一国主義』だ。さらに言えば通商政策は『保護主義』、外交政策は『孤立主義』、安全保障政策は『非干渉主義』となる」。アメリカ事情に詳しい、ジャーナリストの中岡望氏はそう分析する。
保護主義的な通商政策を代表するのが、大幅な関税引き上げだ。「タリフマン(関税男)」を自任するトランプ大統領は、すべての国からの輸入品に一律10~20%の関税、貿易赤字が突出して大きい中国からの品にはさらに10%の追加関税を課す方針だ。同時に関税徴収を強化する「外国歳入庁」の設立を表明するなど、関税引き上げに強い意欲を示す。
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