80年代の「ジャパン・バッシング」を彷彿…再燃する「日米貿易摩擦」の"かつて来た道"と"いつか行く道"

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貿易摩擦に揺れる日米関係は、これからどこへ向かうのか(写真:スイマー/PIXTA)
戦後80年を迎え、新たな局面を迎えている日米関係。特にトランプ政権による「相互関税」政策は、かつての貿易摩擦を思い起こさせ、日本の輸出産業にとって大きな打撃となるかもしれません。
そんな中、池上彰氏と増田ユリヤ氏の2人のジャーナリストは、アメリカによる為替問題への批判や自国第一主義の強化は、今後の日米関係にどんな影響を及ぼすと見ているのでしょう――。両氏の共著『池上彰と増田ユリヤのYouTube学園特別授業 ドナルド・トランプ全解説: 世界をかき回すトランプ氏が次に考えていること』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

相互関税と対米貿易の新たな緊張

2025年、トランプが再びホワイトハウスに戻ったことで、日米関係は新たな局面を迎えています。

アメリカ第一主義を掲げ、国際協調よりも「ディール(取引)」を重視するトランプの外交姿勢は、自由貿易や安全保障においても従来の枠組みを揺るがし、日本にとっても大きな変化の波となっています。

トランプ政権が掲げるキーワードの1つが「相互関税」です。

これは、アメリカが他国に対して関税をかけるだけでなく、相手国にも同様の関税水準を要求するという、従来の自由貿易の原則とは真逆の政策です。

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